遺伝子組み換え食品の安全性は短期で語るな@慢性毒性を見ろ!

遺伝子組み換え食品の安全性は短期で語るな@慢性毒性を見ろ!

とうもろこし

※写真はイメージです。

 

こちらの記事では、安全性に関して意見が分かれる「遺伝子組み換え食品」について、短期的な視点だけではなく、長期的な影響を念頭に入れながら、危険性や安全性について詳しく解説します。

 

遺伝子組み換え食品の危険性

ゲノム編集された遺伝子組み換え食品について、世界ではかなり危険性が認められていてヨーロッパやロシア、アメリカなどで反対運動が起きています。

 

日本では、遺伝子組み換え食品に反対しているグリーンコープ(市民生協)などや消費者の一部がなんとなく気にしている程度で、危険性は広く認知されているとまでは言えません。

 

遺伝子組み換え食品の安全性に関しては、様々な実験や研究がされ多くの論文が発表されていますが、危険性が確認された物や、使用方法によっては安全だと結論付けられるものもあります。

 

ただ、30日や90日といった短期間ではなく、「慢性毒性のリスク」までを考慮した2年3年といった長期的な体への影響や生殖機能、次世代への影響といったレベルの実験では明らかに危険性が認められているものも確かです。

 

 

遺伝子組み換え作物開発企業の敗訴

アメリカの大手農薬会社であったモンサント(2018年にドイツ製薬会社バイエルが買収)は、主力製品であった除草剤のラウンドアップでも枯れない遺伝子組み換え作物を開発し、雑草が枯れて作物は枯れずに育つという、農業会社にも農家にも画期的な組み合わせを実現させました。

 

しかし、ラウンドアップの発がん性を隠していたとして裁判を起こされ、モンサントは莫大な賠償金の支払いを命じられました。発がん性そのものの有無を争った裁判ではありませんが、ラウンドアップ耐性を持つ遺伝子組み換え作物の危険性を示唆した判決であることは間違いないでしょう。

 

参考:アメリカの裁判で莫大な賠償金支払いを命じられた農薬「ラウンドアップ」の発ガン性検証

 

 

遺伝子組み換え食品がもたらす3つの問題点

遺伝子組み換え食品を食べ続けることの危険性としてあげられる代表的なものが以下の3つになります。

・ガン
・アレルギー(アトピーなど)
・不妊

 

GMO反対運動のキッカケといえるラット実験

遺伝子組み換え食品の危険性が広く認知されるきっかけとなったのが、フランス カーン大学のセラリー二博士が行った700日にも及ぶラット実験です。

 

カーン大学の論文 ラット実験画像

出典:カーン大学の論文

 

1グループあたり十匹のラットに、それぞれ遺伝子組み換えトウモロコシを11%、22%、33%の割合で混ぜた飼料を2年間与え、遺伝子組み換えでないトウモロコシを与えた「対照群」と比べたところ、遺伝子組み換えトウモロコシを与えた群には乳がんなどが多かったというような内容です。

 

この実験論文自体は不備が指摘され撤回されていますが、一方で巨大利権の圧力で潰されたとの見方も少なく無いようです。いずれにせよ、腫瘍でボコボコになったラットの写真が衝撃的で、遺伝子組み換え食品の安全性や危険性の研究が行われるきっかけとなったのは間違いないようです。

 

 

また、ロシアのイリーナ・エルマコバ博士が遺伝子組み換え大豆をラットに与えた実験も有名で、6匹づつの3グループに分け、それぞれ交配の2週間前から妊娠授乳期を通じ、@普通の飼料、A普通の飼料+大豆粉末ペースト、B普通の飼料+遺伝子組み換え大豆の粉末ペーストを与えました。

@では、4匹のラットが出産し44匹が生まれ、3週間後に3匹死亡。(死亡率6.8%)

 

Aでは、3匹のラットが出産し33匹が生まれ、3週間後に3匹死亡(死亡率9%)

 

Bでは、4匹のラットが出産し5匹が生まれ、3週間後に25匹死亡(死亡率55.6%)

 

生後13日後から子供のラットにも同じ飼料を与えたそうですが、通常に育ったラットと比較して3分の1程度の大きさしかならなかったという結果でした。

 

この実験にも不備を指摘する声が上がっていますが、遺伝子組み換えそのものの安全性を強調する傾向が強く、細胞の核内にあるDNAを組み替えたり編集したりすることで起こるうる長期的なリスクについて論理的に説明されたものではありません。

 

遺伝子組み換え作物を開発したモンサント社も実験して行っており、安全性に問題ないと結論付けていますが、90日間というごく短期間での実験であり慢性毒性の視点を無視していると言えます。

 

そもそも農家のために遺伝子組み換えを行い、農薬をまいても作物が枯れないとか、虫が付かないようにサソリの毒を加えたりした食品が人の体に良いわけがありません。

 

日本は遺伝子組み換え食品の輸入大国

 

遺伝子組み換えの三大食品

・大豆
・菜種
・トウモロコシ

 

そんなリスキーな三大食品だけでも、年間約2千万トン輸入されています。ちなみに日本のお米の生産量は年間800万トン程度です。

 

「あれ?遺伝子組み換え食品って原材料に含まれてる商品なんてあまり見かけないけどな。」

 

「私はちゃんと遺伝子組み換えでない食品を選んでるわよ。」

 

なんて思われる方も多いかもしれませんが、残念ながら日本の食品表示表法というのは穴だらけです。

 

例をあげれば、原材料は商品に含まれる量から多い順に上位3つまでしか記載しなくても良く、4つ目以降の記載義務はありません。

 

他にも、遺伝子組み換え食品が全体の5%以内であれば記載義務がありませんし、加工されて曖昧な原材料表示にされている場合も遺伝子組み換えの文字が表示から消えてしまいます。

 

特に大手食品メーカーの加工食品はこのような傾向が顕著だそうです。

 

参考:消費者庁食品表示法等

 

畜産加工肉にも遺伝子組み換え作物の影響

鶏肉や豚肉、牛肉なども遺伝子組み換え作物の影響があります。もちろん、畜産肉そのものが遺伝子組み換えで作られた家畜ではないのですが、与えている飼料(エサ)の多くに遺伝子組み換えトウモロコシや大豆などが含まれています。

 

生産コストが安い安価な飼料は使う畜産農家は多く、原材料表示に飼料の内容まで記載しないので、原材料を見ただけでは絶対に分からないようになっています。

 

遺伝子組み換えを気にしないのは日本人だけ?

欧米やヨーロッパ、ロシアなどではGMO(遺伝子組み換え)食品に対し、反対運動が激しくなったため縮小傾向にありますが、日本や欧米国以外には在庫処分なのか多く輸入させられています。

 

最近は新しく遺伝子を編集した作物が登場し、ゲノム編集食品と名前を変えて販売されているものがありますが、基本は遺伝子組み換えと変わらりません。

 

特に問題なのはゲノム編集が最先端技術だという理由で原材料表示から完全に外すことを可能にした法律になっていることです。

 

遺伝子組み換え作物は、虫が付かないようにとか除草剤で枯れないようになど、農家のためにやっていたことが見て取れるので、消費者のことを軽視しているイメージが伝わりやすくなっています。

 

しかし、ゲノム編集で作られた作物は、例えばビタミンCが3倍になっているとか、巨大化して栄養価が高いなどといった謳い文句になっており、一見体に良さそうに感じるようずる賢い工夫がされています。

 

遺伝子組み換え食品やゲノム編集食品の慢性毒性に対し、警笛を鳴らす学者研究者は多いのですが、世界規模の巨大なマーケットや企業、目先の国益を優先しがちな日本政府は、短期的な安全性を前面に押し出し、消費者の目から遺伝子組み換え食品自体を見えにくくしています。

 

慢性毒性の恐さ

食品添加物も同じですが、遺伝子組み換え食品を食べているからといって明日明後日に病気になるわけでなく、5年10年経ってから病気を発症する慢性毒性が怖いのです。

 

食品添加物や残留農薬、遺伝子組み換え食品などを継続して摂取し続けると、少しづつ臓器や細胞にダメージを受けることになります。

 

また、どこのご家庭でも使っている電子レンジにも注目して欲しいのですが、電子レンジでチンすると栄養が破壊され、物質変性で発ガン性物質や老化物質が発生し、新型栄養失調や発がん性などの問題が生じる可能性が高まります。

 

つまり、大量生産されたコンビニ弁当や冷凍食品、簡単調理の加工食品やチンだけで温められる電子レンジなど、とても利便性の高い飲食環境のようですが、慢性毒性や栄養不足のリスクに囲まれて生活しているようなものです。

 

都会で暮らされている方は特にそうですが、毎日何かしらの添加物や遺伝子組み換え食品を摂取せざる得ない状況に置かれてしまっているといえます。

 

日本人の死因トップである「がん」ですが、20年前までは50代でも珍しい病気でしたが、今では20代30代の発症が増加していることと今の食汚染問題を切り離して考えほうが不自然です。

 

では、このような食汚染から逃れるにはどうしたら良いでしょうか。

 

食の安全に興味を持つ

まずは少しでも興味を持つことから始めましょう。自然由来のエサしか与えていない畜産肉を選んだり、お弁当なら工場で加工され流通するものより、店内で作られたものを選んだり、食品添加物や残留農薬を減らすという意識だけでもかなり違いが出るはずです。

 

遺伝子組み換え食品に関しても、メーカーのホームページには詳細が記載してあったり、問い合わせを行うことで使用の有無が確認出来たりします。原材料の輸入元を確認することもできます。

 

自分で料理するのが大事

調味料を全て無添加にすると、保存料や防腐剤など、かなりの食品添加物を減らすことが出来ます。また、調理油ですが、市販のサラダ油やキャノーラ油などは酸化してしまいますので、オリーブオイルやココナッツオイルなど、酸化しない油を使うようにして下さい。

 

 

健康であれば少々の毒性は代謝される

人の体はうまく出来ていて、どんな細菌やウィルスに対しても自然免疫や獲得免疫が働いて私たちを守ってくれています。この最強兵士を少しづつ壊して行くのも慢性毒性ですが、毒性を持つ添加物や残留農薬も、少量であれば主に肝臓で代謝され排出されます。

 

遺伝子組み換え食品や添加物を摂取したからといって、直ぐに病気になったり免疫システムが壊れたりしないので、まずは意識を変えることから始めてみて下さい。

 

この記事の参考にした動画:食品添加物大国日本?この状況にどのように対峙していくべきか?医師内海聡の【食と社会毒】

 

ここまでお読みいただいた方は、添加物より怖い砂糖依存の記事も併せてご覧頂くと、より理解が深まります。

 

 

まとめ

 

私達の体は、食べたものや飲んだものでしか出来ていません。「医食同源」という言葉がありますが、病気を治療するのも食事をするのも源は同じだという考え方です。

 

これは、体に良い自然な食材を食べて健康を保てば特に薬など必要ないという薬食同源という中国の言葉を参考にした造語だという説がありますが、まさにその通りです。

 

遺伝子組み換え食品や添加物、残留農薬や畜産の飼料汚染など、私達を取り巻く食環境は決して良いとは言えませんが、少し意識を向けるだけでも全然違うことは前述した通りです。

 

自然な食材や飲み物を心掛けることで病気を防ぎ、寿命をまっとうするまで元気な体で人生を歩み続けたいものです。

 

\免疫アップに強いケイ素の話/